墓場に行ってきた

美術館は墓場だと誰かが言っていたけれど、今日は平成の美術の墓場を見に行った。

平成ってようは元号なのだが、元号で括れる美術って何だろうという野次馬精神で見に行ったようなものだ。美術を見るとき、その面白さは、権威的なものに逆らったり、道具が革新されたり、仲良しグループが何か実験したり、戦争に反抗して運動をしたり...という反応を見てほーーと頷いたり、頭を捻ったりするところにありそうだ。じゃあ、元号で括ったときに何が炙り出されるかと言えば、その期間に起こったことをひたすらまとめ上げる事しかないんだなという気持ちになった。

カオスラやパープルームが、正直、平成を表象しているのかどうか、私には分からない。でも、平成の美術の墓場を見に行ったと思えば、そうなのかも、と思った。

(平成美術 うたかたと瓦礫展@京都京セラ美術館をみて)